ブログ

GBT(誘導的バイオフィルム療法)とは?

 

GBTとは、従来の歯周病治療とは異なる、新しい「歯周病治療・メンテナンス」のシステムです。歯科先進国のスウェーデンで生まれた、より効果的でより身体に優しい虫歯予防、歯周病治療を追求しています。

特殊な機械を使ってお水と専用のパウダーを噴射し歯の表面のバイオフィルムを除去する治療です。(※バイオフィルムとは、「歯の表面」にできた「細菌の膜」のこと。むし歯や歯周病の原因になります。)

従来の歯面掃除(歯石除去)とは違ったバイオフィルムを除去できる新しい予防システムです。

 

【治療の流れ】

①バイオフィルムに色を付けます。バイオフィルムは肉眼ではなかなか確認にしくいため、染め出して見えるようにします。

②歯磨き指導を行います。患者さまに実際に 「磨き残し」を見ていただき、ご自宅で行うセルフケアの方法についてお伝えします。患者さまご自身がプラークをしっかり除去できるようなることを目的に、お一人おひとりに適した、正しいブラッシング方法を歯科衛生士が指導します。

③ バイオフィルムをエアフロー で除去します。歯や歯肉に優しくバイオフィルムを除去するため、痛みがなく効果の高い歯周病治療を行えます。お水とパウダーを使って歯や歯茎被せ物、インプラントを傷つけずクリーニングをしていきます。

④ 残った歯石をしっかり除去します。残った歯石を超音波等で除去したあと、むし歯ができている箇所がないかチェックしメンテナンスは終了です。

 

◻︎ GBTは何が違うのか?

GBTは、細菌の膜をエアフロー(ジェットクリーニング)によって除去します。研磨剤などを使用せず、特殊なパウダーを機械を使って吹き付けてバイオフィルムの除去を行うため、歯にとって優しい治療法です。

痛みがなく、超音波振動による歯石除去に不快感を覚えていた方にもオススメです。今まで効果的にアプローチできなかった部分までにアプローチ可能になるので、より効果的な処置ができ、従来より短時間でバイオフィルムの除去が可能に。歯を傷つけたり歯肉を痛めたりしないため、歯や被せ物、インプラントを長く維持することができます。届きにくい歯と歯の間や歯の溝まで清掃できるため、むし歯の早期発見にも有効です。

 

□ どのくらいの頻度でメンテナンスが必要なの?

むし歯や歯周病のリスクの高さによって異なりますが、3ヶ月~6ヶ月毎が目安です。お口のなかの細菌は時間とともに繁殖し、歯垢、歯石になります。そのまま放置していると虫歯や歯周病の原因になります。

定期的に歯科医院へ通っていれば、ご自身で落としきれない歯垢・歯石・着色を除去し、万が一、口内にトラブルがあった場合にも早期発見できます。セルフケアだけでは歯や口内の健康は維持できません。メンテナンスに通うことで、多くの歯を残せるように心がけましょう。

PAGE TOP