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歯を守ることで生涯医療費を削減できます

<生涯医療費とは>

生涯医療費とは、生まれてから亡くなるまでにかかる医療費のことを言います。

平成21年度の厚生労働省の推計によれば生涯医療費の平均は2,300万円(男女)となっています。

保険の自己負担の割合はその人によって違いますが、3割負担の人で自己負担額が690万円にもなります。

 

<定期的メンテナスで生涯医療費が安く>

トヨタ関連部品健康保険組合の調査によれば、定期的に歯のメンテナンスを受けている人は生涯医療費が平均よりも安くなるとしています。

組合員5万2600人を対象に行った調査で、歯科検診を定期的に受けているグループが生涯医療費の一般平均を下回ったのです。

歯科を定期的に受診している分、48歳までは一般平均よりも医療費が高くなっているものの、49歳からは一般平均よりもかかる医療費が安くなってきます。

年齢が高くなるにつれて医療費の一般平均は大きく上昇するのに対し、検診を受けている人は金額が大きく上昇することはありません。

65歳の一般平均は35万円ですが、歯科で検診を受けているグループは平均29万円以下であり、15万円もの差がついています。

 

<生涯医療費の大半が高齢になってからの医療費>

若い年代では医療費がそれほどかかっていない人も多いかもしれません。

しかし、高齢になるとかかりやすい疾患が増え、「脳血管疾患」「がん」など重篤な状態を招く可能性のある疾患も含まれるようになります。

そのため、生涯医療費の約50パーセントが70代以上にかかる医療費となっています。自己負担額の限度額を超えると保険から給付されるなど自己負担は軽減されますが、病気にならず医療費がかからないに越したことはありません。

 

<歯が健康だと生涯医療費が安くなるのはなぜ?>

調査を行ったトヨタ関連部品健康保険組合は、次のように分析しています。

歯が悪い → 食事が偏る・歯並びが悪くなる → 糖尿病・肩こり・骨粗鬆症を招く → 全身に悪影響を及ぼす

実際に多くの歯を失い噛めなくなると、認知症や脳血管疾患、転倒(寝たきりを招く)、免疫力の低下などのリスクが高くなることが分かっています。

定期的にメンテナンスを受け噛める歯を残すことは、生涯に渡って好きなものを食べられ、QOL(生活の質)向上につながります。

それだけでなく多くの全身疾患の予防、生涯医療費の節約にも繋がるのです。

 

 

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