お口の健康は身体の健康に繋がってます
お口の健康は身体の健康に繋がってます
歯を治療するとき「痛いところや虫歯だけを治療すればいい」と考えている方が多くいらっしゃいます。しかし、いくら虫歯や痛いところが治っても、歯周病になっていたり、噛み合わせが悪かったりすれば食事のときにしっかり噛むことはできません。また長い目で見ると、せっかく治療した歯がダメになってしまうこともあるのです。
『悪くなった歯を治療するだけではなく、今後悪くならないようにする。』
そのためには、なぜ悪くなったのか原因を考えることが必要です。原因を取り除かずにその場しのぎの治療をしても、将来的にまた悪くなってしまいます。
歯は複数本あり、それぞれが密接に関係しています。良好な状態を維持するためには、1本1本の歯を見るのではなく、お口の中全体を診断して総合的に治療することが大切です。
また、噛み合わせが悪いと頭痛や肩こり、脳の機能低下にもつながります。
健康的なお口の状態を維持するためには、歯を支える土台がしっかりしていることが重要です。歯を支える土台とは、歯ぐきの下にある歯槽骨のことを言います。そのため、歯を治療するときには歯周病の治療も同時に行う必要があります。
土台の治療が良くても、その上の歯の治療がお粗末では長持ちしません。1本1本の歯を見るのではなく、お口全体の噛み合わせを診ながら治療をすることが重要です。
建築物で例えると、建物を長持ちさせるコツはしっかり土地を整地して、図面どおりの丈夫な建物を建てることです。お口の中でもまったく同じことが言えます。歯周病の治療をきっちりとした上で、治療計画をしっかり立てて、丈夫で適合の良い被せ物・詰め物を入れる。これが歯を長持ちさせるコツなのです。
歯の噛み合わせは非常に繊細なバランスによって成り立っています。そのため、わずかなズレが生じただけでもお口に不具合が起こったり、場合によっては身体に悪影響が出たりすることがあるのです。虫歯や歯周病になりやすい方、あるいは原因不明の頭痛や肩こりに悩まされているという方は、もしかしたら噛み合わせに問題があるのかもしれません。
歯を噛み合わせる力は非常に強く、自分の体重と同じくらいの力がかかっていると言われています。その噛み合わせが乱れると、パワーバランスが崩れて全身にさまざまな悪影響が出ることがあります。噛み合わせの乱れが招く全身への影響についてご紹介します。
噛み合わせの乱れによって一部の歯に過度な圧力がかかると、歯がすり減ったり、割れたり、ヒビが入ったりして知覚過敏になってしまうことがあります。
噛み合わせの乱れによって一部の歯に過度な圧力がかかると歯が傷つき、割れたり、ヒビが入ったりして、その傷から細菌が入り込むことで虫歯になりやすくなります。
噛み合わせの乱れによって一部の歯に過度な圧力がかかると、歯周組織が損傷し、歯槽骨が溶けて歯周病になりやすくなります。
噛み合わせの乱れによって顎関節の保護ができなくなると、口をあけるたびに痛みが出るようになることもあります。
身体の筋肉は陸続きのようにつながっているので、お口の周りの筋肉バランスが崩れると、連鎖的に周りの骨格や筋肉にも影響を与えて頭痛や肩こりを引き起こすことがあります。
上下の歯列がしっかり噛み合わないと脳へ流れる血液の量が減少するため、脳の活動が低下して認知症などが起こりやすくなります。
お口の中全体の健康と、それによって作られる身体全体のバランス、そしてみなさまの健康的な日常生活のために、当院では歯周病治療もインプラント治療も審美歯科治療も、正しい噛み合わせを作るための治療のひとつだと考えています。
そして何より大切なのは、そもそもお口の中のトラブルが起こらないようにすることです。正しい噛み合わせになれば、歯周病や虫歯になるリスクが下がります。つまり、すべての治療がみなさまの未来を見据えた”予防”の一環であると言えるのです。